【建築学生の就職活動#5】自己PRの書き方

就職活動

筆者は、22卒として就職活動をし、某大手設計事務所から内定を頂くことが出来ました。
同じように建築学生で設計事務所を目指す方に少しでも役立つ情報を共有できたらと思い、経験をまとめることにしました!

今回は、就職活動をする上で避けて通れない、自己PRを書くときに気をつけたことについて紹介します。

まず,自己分析をする

自己PRを書こうにも,自分の長所が把握できていなければ書きようがありません。

まずは自分自身のことをよく考えてみるのが大切です。

1. これまでの人生を振り返ってみる

自己分析するうえで,自分のルーツを改めて辿ってみるのは結構有効な手段です。

人格形成はどうしても育ってきた環境に依存する部分があります。
そのため,自分の育ってきた環境や思い出に残った出来事について,生まれた時から今まで書き出してみることで,自分の人となりを改めて知ることができます。

形式等は自由に,自分の書きやすいようにしてください。
自分しか読まないので,きれいな文章で書く必要はありません。

とりあえず幼少期から順番に自分の印象に残った出来事と,その時どう感じていたかなどを箇条書きにしてみましょう。

一通り書き終えたら,改めて書いたものに目を通してみましょう。

読んでいて,過去の自分につっこみを入れたくなったりするかもしれません。
そう思ったら,上から赤字で現在の自分からのつっこみやら感想やらを書いてみましょう。

客観的に,自分はどのような子供だったかを理解することができますし,現在の自分との考え方の違いも分かります。

また,この時に書き出した印象に残った出来事のなかで,成果を上げたものや,人から褒められたり感謝されたものは四角で囲って目立つようにしておきましょう。
そのまま自己PRの具体例に利用できるかもしれません。

2. 性格診断ツールを活用する

ツールを利用して客観的に自分の性格を分析するのも重要です。

いくつかおすすめの性格診断ツールを紹介します。

16 personalities

16 personalities

これは有名なのでご存知の方も多いかもしれません。

性格に関する項目について,自分に当てはまるかどうかをスケールバーで回答していきます。
質問数は100個くらいです。
ですが,上図のようにワンクリックで簡単に回答できるようになっているので,全部回答しても10分くらいで終わります。

回答し終わると,16個の性格種別から自分に一番合致するものを教えてくれます

診断結果を見るときは,「自分の良いところを見つける」といった気持ちで見るとよいでしょう。
思いがけず長所が見つかるかもしれません。
新しく長所を見つけることが出来たら,それも書き留めて忘れないようにしておきましょう。

また,以前回答したことがあるひとも,今一度やってみてください。
人は日々変わっていくので,診断結果が変わっていることもあるかもしれません。

ちなみに筆者は4年前に診断した時は「領事官(ESFJ-A / ESFJ-T)」でしたが,1年前に診断した時は「主人公(ENFJ-A / ENFJ-T)」に変化していました。

以下にリンクを貼っておきます。気になる方は診断してみてください。

〇16 Personalities

お願い!他己分析|マイナビ

お願い!他己分析|マイナビ

自分だけでなく他人からも分析してもらえると,より客観的なデータが得られます。

マイナビのお願い!他己分析ではLINEで繋がっている友達に自分の長所や短所を質問することが出来ます。

マイナビへの会員登録が必要なのが面倒ですが,登録さえしてしまえば,LINEで友達に他己分析をお願いするのはとても簡単です。

他己分析のページをスマホで開き,「LINEで送る」のアイコンをタップして送りたい友達を選ぶだけです。

アンケートの内容は、5段階で回答する選択式の設問が36問用意されています。

回答してくれた友だちが「送信する」を押すと自分のマイページに他己分析の結果が表示されるようになります。

他人から見られている自分の印象は,自分が自分で思っているものとかなり異なることが多いです。
私も,自分で短所だと思っていた部分を意外と好意的に見てもらえていたことがあって驚いたことがあります。

他人から指摘されて意外だと思ったことや驚いたことは,貴重なデータになるので,メモにとっておきましょう。

〇お願い!他己分析|マイナビ

3. 自分の性格の傾向をまとめる

自分で過去を改めて振り返ってみたり,ツールを利用して得られたデータをまとめていきましょう。

ここでは,まとめ方の一例を紹介します。

例えば,自分の過去を振り返って,以下のようなエピソードを思い出したとします。

•高校時代は、楽器演奏の技術は高くなかったものの、吹奏楽部でパートリーダーを務めた
•ワークショップやインターンシップでの話し合いでは、自然と進行役に回り発表まで任されてしまうことが多い

また,自己分析ツールや他己分析ツールで,以下のような診断結果が出ていたとします。

•強い意見を持っているが、偏狭ではなく、他人の意見も受け入れられる
•しばしばリーダーシップの役割を果たす
•趣味を追求することが好き
•他の人の問題を自分のものとしてとらえる傾向がある

16 personalities 主人公の強みと弱みから一部抜粋

今までの結果を読み比べながら,共通する傾向を書き出していきます。

•他人の意見を聞き入れる
•共感する力が大きい
•リーダーシップ

実際には、これよりも多くの項目を書き出すことをお勧めします。

少なくとも10項目程度書き出せると良いでしょう。

4. 性格から関連付けて自分の長所を発見する

この時点で既に自分の長所が分かってきているのではないかと思います。
先程書き出した自分の性格の傾向を用いて、改めて自分の長所を確認しましょう。

先程書き出した性格の傾向はこんな感じでした↓

•他人の意見を聞き入れる
•共感する力が大きい
•リーダーシップ

既に長所を表しているようにも読めますが,より具体的に,この特徴を持っていることで出来ることや,メリットをそれぞれ書いていきましょう。

•他人の意見を聞き入れる
 →相手の立場に立って考えることが出来る,傾聴力がある,自分本意にならない,視野が広い
•共感する力が大きい
 →相手を思いやることができる,相手の気持ちを想像できる,想像力がある
•リーダーシップ
 →集団をまとめることができる,意見をはっきり述べることができる,マネジメント能力が高い

※ESに短所を書く欄があるひとは,ついでに短所も書き出しておきましょう

自己PRだけでなく,自分の短所について書かなければならないひとは,長所を書き出したのと同じ要領で短所も書き出してしまうと楽です。

また,短所をESに書く必要がないひとでも,面接で質問される可能性があるので,短所についても考えておくのが安全でしょう。

先ほどの例を挙げて書くと,短所は以下のように書くことが考えらえます。

•他人の意見を聞き入れる
 →相手の立場に立って考えることが出来る,傾聴力がある,自分本意にならない,視野が広い
 →自分の意見をないがしろにしてしまうことがある,反論ができない又は苦手
•共感する力が大きい
 →相手を思いやることができる,相手の気持ちを想像できる,想像力がある
 →他人優先になりがち,他人の辛さを自分のことのように感じてしまうことがある
•リーダーシップ
 →集団をまとめることができる,意見をはっきり述べることができる,マネジメント能力が高い
 →責任感が強く上手くいかないと自分を責めてしまいがち,意見をはっきり言うので一部の人から厳しい人だと誤解されることがある

大学時代のエピソードと関連付ける

1. 自分の長所が活かされた経験を思い出す

今までのステップで書き出した自分の長所と,過去の出来事を改めて見比べてみましょう。

今度は,過去の出来事を自分の長所を裏付ける具体例としてまとめます。

就職活動の自己PRに書くエピソードは出来るだけ新しいものの方が良いでしょう。

どうしても良いものがないという人は高校生くらいまでさかのぼっても良いですが,
大学時代にもエピソードがあるひとは大学時代のものを使いましょう。

先ほどの例において,長所は以下のように書き出せました。

•他人の意見を聞き入れる
 →相手の立場に立って考えることが出来る,傾聴力がある,自分本意にならない,視野が広い
•共感する力が大きい
 →相手を思いやることができる,相手の気持ちを想像できる,想像力がある
•リーダーシップ
 →集団をまとめることができる,意見をはっきり述べることができる,マネジメント能力が高い

書き出した長所すべてを満足させるようなエピソードはなかなか見つからないと思うので,この中で特に宣伝したい特長の裏付けとなるエピソードを考えましょう。

また,企業によって求める人物像は異なります。
この時に,企業の求める人物像により沿った長所を選ぶこともポイントです。

この例では,自分がリーダーとなって何かを成し遂げた経験や,他人の相談に乗って問題を解決したような出来事を書くとよさそうですね。

どちらも社会に出てから必要とされる人財であることをアピールする良い経験ですね。

具体的に書くとするならば,以下のようなエピソードが考えられます。これは,自分がリーダーとなって何かを成し遂げた経験にあたりますね。

・全国の建築学生を対象とした学外でのワークショップ
・5人程度の班で議論をしながら、決められたスペースに置くオブジェの設計・施工をした
・私は班長として参加した
・結果、全員が満足できる作品を竣工させることができた

書き方は自分が書きやすければ何でも良いです。

ここでは,箇条書きでざっくり書きました。

ここで重要なのが,きちんと話にオチを付けておくことです。
結果何を得られたのか,どのような成長があったのかをきちんと書いておきましょう。

2. 自分の長所がどのように活かされたか説明する

これだけでは,自分の長所がどう活かされたのかが分かりにくいので,その部分を補強しましょう。

このエピソードにおいて,なぜその結果を得ることが出来たのか,なぜそのように成長することができたのかを考えるとすんなり書けます。

先ほどの例において,なぜ「全員が満足できる作品を竣工することが出来た」のかを,自分の長所と絡めて説明しました。

・全国の建築学生を対象とした学外でのワークショップ
・5人程度の班で議論をしながら、決められたスペースに置くオブジェの設計・施工をした
・私は班長として参加した
・設計コンセプトの話し合いの際には、全員が納得できるような作品とするために、皆の意見を聞いた
・意見が衝突した際は、折衷案を提案した

・結果、全員が満足できる作品を竣工させることができた

設計コンセプトの話し合いの際には、全員が納得できるような作品とするために、皆の意見を聞いた というのは,傾聴力があるという長所が活かされていることが分かります。

意見が衝突した際は、折衷案を提案した という部分からは,相手の話をきちんと理解したこと(傾聴力)と,自分の意見を述べることができたこと(リーダーシップ)が示されています。

明文化する

これまでのステップで自己PRを書くための材料を揃えることが出来ました。

あとは人に伝わる文章にまとめあげていくのみです!

1. 書いたものを集約する

まずは,今までに書いた自分の長所や具体例を集約しましょう。

•他人の意見を聞き入れる
 →相手の立場に立って考えることが出来る,傾聴力がある,自分本意にならない,視野が広い
•共感する力が大きい
 →相手を思いやることができる,相手の気持ちを想像できる,想像力がある
•リーダーシップ
 →集団をまとめることができる,意見をはっきり述べることができる,マネジメント能力が高い

・全国の建築学生を対象とした学外でのワークショップ
・5人程度の班で議論をしながら、決められたスペースに置くオブジェの設計・施工をした
・私は班長として参加した
・設計コンセプトの話し合いの際には、全員が納得できるような作品とするために、皆の意見を聞いた
・意見が衝突した際は、折衷案を提案した

・結果、全員が満足できる作品を竣工させることができた

2. 他人に伝わりやすい文章に書き替える

実際にESを提出するときは,箇条書きではいけませんし,文字数の指定がある企業がほとんどです。

まずは,箇条書きから文章になおして,文字数を調整していきましょう。

例の文章を箇条書きからなおすとこんな感じになります。

私の強みは,独りよがりにならず集団をまとめることが出来るところです。
私は,学部2年生の時,全国の建築学生を対象とした学外でのワークショップに参加しました。5人程度の班で議論をしながら、決められたスペースに置くオブジェの設計・施工をしました。私は班長として参加しました。設計コンセプトの話し合いの際には、全員が納得できるような作品とするために、皆の意見を聞くことを心がけました。意見が衝突した際は、折衷案を提案することで調整役を果たし,班をまとめました。結果、全員が満足できる作品を竣工させることができました。(254字)

文章化する際に重要なのが,お題に対して結論を先に述べるようにすることです。

ここでは「あなたの強みをおしえてください」という質問を想定して文章を作成しました。
緑の部分で質問に端的に答えていますね。

これよりも文章を短くしたい際には,無くなっても意味が通じるような付加的な情報(例でいうと青字のところとか)を省いたり,繋げられる文章を一つにまとめて短縮します。

長くしたい際には,自分がこのエピソードにおいて他に努力した点などを追加してみるのが良いでしょう。

3. 実際に先輩や友人に読んでもらい,推敲する

文章を書き終えて,十分に自己添削が出来たら,受ける予定の企業で働く先輩に添削してもらいましょう。

受験予定の企業に先輩が居ないのならば、研究室の先輩でも,先生でも,頼みやすい目上の人に見てもらうのがおすすめです。

就活が進んでいる友人がいるのであれば,その人に見てもらうのも良いでしょう。

ある程度の経験をした第三者の意見はかなり参考になります。
自分とは異なる視点で見るので、自分では気が付かなかった欠点が見つかることが多いです。

まとめ

今回は,就職活動で用いる自己PRの書き方について解説しました。

手順を改めて示します。

  1. これまでの人生を振り返ってみる
  2. 性格診断ツールを活用する
  3. 自分の性格の傾向をまとめる
  4. 性格から関連付けて自分の長所を発見する
  5. 自分の長所が活かされた経験を思い出す
  6. 自分の長所がどのように活かされたか説明する
  7. 書いたものを集約する
  8. 他人に伝わりやすい文章に書き替える
  9. 実際に先輩や友人に読んでもらい,推敲する

少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

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