シンガポールは東南アジアにおける経済や金融の中心であり、治安も非常に良いため、海外初心者の方にもお勧めできる留学先のひとつです。
また、シンガポール国立大学や南洋理工大学など、世界の大学ランキングにおいても上位にランクインする大学も多く存在します。
優秀な学生が世界から集まってくるため、日々切磋琢磨しながら自分の実力を磨くことが可能です。
ここでは,シンガポール国立大学へ長期留学をした筆者の経験に基づいて、シンガポールの大学へ留学するまでに必要な手続きについて解説しています。
まずは留学するまでの手続きの流れをざっくり把握しましょう
シンガポール国立大学へNon-Exchange Studentとして留学するまでに行った手続きの概要について説明します。
留学するまでの各手続きについて詳しく解説
①渡航前に済ませるべき手続き と ②留学初日から1か月までに必要な手続き に分けて、留学に必要な手続きを説明します。
①渡航前に済ませるべき手続き
所属大学の補助を受けながら留学をする場合(交換留学など)は、大学から留学許可をもらいましょう。
トビタテなどの奨学金を利用して留学する場合は、奨学金を申し込み、必要であれば所属大学への休学手続きを行いましょう。
留学を考えている大学生・大学院生向けの
給付型奨学金は多く存在します。
まとめ記事を作成したので,
奨学金を考えている人は確認してみてください。
留学先の大学で留学生として認めてもらえるように応募書類を揃えます。
これは留学先によって異なりますが、一例としてシンガポール国立大学のNon-Exchange Studentとして留学する場合の必要書類を記述しておきます。
NUS留学に必要な書類
- 日本の大学の成績証明書
- 日本の大学の在籍証明書
- 残高証明書
- NUSでの研究計画
- 日本の大学からもらった留学許可証
- NUSからの受け入れ許可証
- パスポートのコピー
この時にどの大学においても必要になる残高証明書の取得方法と、
必要書類を送付する際に利用するEMSの送り方について以下の記事にまとめました。
シンガポールへ留学する場合、Student Passを取得する必要があります。
Student Passを取得するには、
STEP2を完了して留学先の大学からSOLAR NoというPass発行のための番号をもらう必要があります。
この記事では、
SOLAR Noを受け取ってから仮ビザ(IPA Letter)を
受け取るまでの手順を説明しています。
6か月以上シンガポールに滞在するためには、健康診断を受けて証明書を提出する必要があります。
健康診断はシンガポールに渡航してからでもできますが、日本にいるうちに済ませてしまったほうが楽です。
この記事では、
東京でビザ取得のための
健康診断を受けられるクリニックの紹介と、
実際に受診した様子をまとめています。
留学期間が決まった段階で手配してしまっても良いでしょう。
長期留学の際に、航空券を手配する方法は主に以下の3つです。私は一番安く購入できる①の方法で手配しました。
長期留学において航空券を手配する方法
- 普通の旅行と同じように往復券を購入する。
- 片道券を購入して,帰国日が近くなってから復路の片道券を購入する。
- オープンチケットを購入する。
IPA Letterを取得できた段階で滞在先を見つけられると良いでしょう。
この記事では、
シンガポールの学生寮や、
シンガポールで滞在先を見つけるのに役立つ掲示板を
紹介しています。
滞在先が決定したら海外引越を手配しましょう。
この記事では、
海外引越に必要な書類や、
日本~シンガポールを
日通とヤマトで引っ越しした時の様子について
まとめました。
②留学初日から1か月までに必要な手続き
留学初日は、現地で安心して過ごせるように
最低限のライフラインを整えます。
また、留学先の空港の配置図は確認しておきましょう。
この記事では、
シンガポールのチャンギ国際空港の配置と、
筆者がライフラインを整えて
学生寮にたどり着くまでの記録がまとめられています。
仮ビザ(IPA Letter)からStudent Passへ取り替えてもらうための手続きを行います。
この手続きは、渡航して1か月以内に行う必要があることと、事前にネット予約が必要なことに注意が必要です。
学生ビザ受け取りのための必要書類など、
詳細な手続きを知りたい場合は
こちらの記事を参照してください。
筆者が実際にシンガポールの学生ビザを
取得した時の様子も記録しています。
手続きが終わったら、現地で思う存分留学生活を楽しもう!
シンガポールのおすすめカフェ・レストランの紹介
シンガポール国立大学での学生生活
シンガポールで生活するうえで知っておきたいこと
帰国時の手続きについて
筆者は、非常に運が悪く、シンガポール国内におけるコロナウイルス感染拡大に伴って、所属大学から強制帰国を言い渡され、帰国をする運びになりました。
なので、平時における帰国時の手続きとは異なる点がありますが、参考までにシンガポールを出国する日から東京の自宅に帰るまでの流れを紹介します。
シンガポールを出国してから自宅に帰るまで(2020/5/17~6/1)
強制帰国を言い渡されてから一番最初にしたのが、滞在先の管理人への退去の連絡でした。
なぜなら、当初予定していた滞在期間の中途で退去すると、いかなる理由でも違約金を払わなければならず(私の滞在していた学生寮ではそう決まっていました)、その金額がどの程度なのか気になったからです!
結果、家賃2か月分を違約金として支払い、先払いしていた残りの月の家賃は返金してもらえることになりました。
感染状況が日々変わっていくなかで、日本の感染者が少ないうちに帰国して落ち着きたかったので、急いで航空券を手配しました。
ネットでシンガポール航空の片道券を予約しました。
航空券を確保し、帰国日の目途がついたところで、
日本に帰国した後に自主隔離をするための滞在先を確保しました。
成田空港から公共交通機関を使わずに行けるホテルで
帰国者を受け入れてくれるホテル自体
かなり限られていたので、確保できるか不安でしたが、
なんとかアパホテル京成成田のシングルルームを
2週間確保することが出来ました。
海外引越の手続きは行きと同じような手順で
済ませることが出来ました。
私の場合、サーキットブレーカー(シンガポールにおけるロックダウンのような政策)において、
営業している引っ越し業者が
ヤマト運輸しか無かったため、
選択の余地がほとんどありませんでした。
取得したシンガポールの学生ビザは、空港の荷物の検査をする場所で返却しなければなりませんでした。
はじめは、空港のどの場所で返却をすればよいか分からなかったのですが、荷物検査をしている職員に質問をすると丁寧に案内してくれました。
返却も荷物を検査しているときに近くの事務所で行ってくれました。
無事にチャンギ国際空港を出て、成田空港でPCR検査を受けました。
2020/5/17当時の様子を記事にまとめました。
チャンギ国際空港から成田空港に到着するまでの様子を記録しています。
空港の検疫で無事に陰性となり、アパホテル京急成田にて2週間の自主隔離を行いました。
狭い部屋でひとり、少し気が狂いそうになりながらなんとか2週間を過ごしました。
その時の様子も日記としてまとめました。
2週間、体調の急変もなく無事に過ごし、帰宅できたのは6/1でした。
検疫での対応は、その時々で異なります。
留学等で海外への渡航を考えている方は、必ず最新の情報を入手して行動してください。