【渡航前の手続き編#1】平凡な大学院生がシンガポール国立大学へ留学する方法

渡航前の手続き編

「学生のうちに一度は留学をしてみたい」「英語をすらすら喋れるようになりたい」「留学して,現地で友達をつくりたい」…と考える方は沢山いらっしゃるのではないかと思います。

私は,特に優れたスコアを持っている訳でもなく,特別すばらしい研究実績もない普通の大学院生です。

ですが,昨年,シンガポール国立大学という,とても優秀な方が沢山いらっしゃる大学へ長期留学することが出来ました。

留学のきっかけを掴めたのは,運によるところも大きかったと思います。一方で,留学生として推薦してもらうための努力や行動力も重要だったのではないかと考えています。

このサイトでは,シンガポール国立大学へ行くためにしたこと,留学してから経験したこと,学習の成果などを共有していきたいと考えています。
留学したい人や留学を考えている人への,有益な情報になればと思っています。

今回は,シンガポール国立大学へ行くまでにやったことについて,流れをまとめました。

特に,手続きなど全て自分自身でこなす必要があり、かなり苦労した経験があるので,詳しく記述しています。

そもそも,シンガポール国立大学ってどんなところ?

アジアで一番の総合大学

正式名称は,National University of Singapore(NUS)です。

キャンパスは,Kent Ridge,Bukit Timah,Outramの3つがあり,学部は17あります。

  • Arts and Social Sciences
  • Business
  • Computing
  • Continuing and Lifelong Education
  • Dentistry
  • Design and Environment
  • Duke-NUS Medical School
  • Engineering
  • Integrative Sciences and Engineering
  • Law
  • Medicine
  • Music
  • Public Health
  • Public Policy
  • Science
  • University Scholars Programme
  • Yale-NUS College

QS World University Rankings 2021において,アジア地域で1位を取得していました。

学術的評価,労働者の満足度,大学の設備,論文の被引用件数,留学生の割合など全ての評価項目で高評価を得ていました。

広大なキャンパスと恵まれた環境

Kent Ridge Campusの地図 キャンパス内をバスで移動することも

実際に,キャンパス内で過ごしてみると,非常に恵まれた環境であると感じました。

とにかく広く,集中して作業が出来る場所や,図書館や学食などの施設が完備されていました。

私が主に過ごしていたのは,キャンパスの西端のSchool of Design and Environmentだったので,体験できたのはほんの少しでしたが,集中して研究に打ち込むには十分な環境が整えられていると感じました。

留学のチャンスをつかむためにやったこと

私は,修士1年生の時に,シンガポール国立大学へ留学しました。

長期留学をするまでの大学学部4年間,長期留学のためにしてきた行動について紹介します。

学部1年生~学部4年生:英会話教室に通う

当たり前ですが,留学するのに英語が話せなければ困ってしまいます。
学部1年生の時から週1回ほど英会話教室に通って,英語を口から発する訓練をしていました。

英文を読んだり書いたりすることは出来ても,話すとなると初めは意外と上手くできませんでした。

しかし、実戦を積み上げていくことで、何となく英語を話す際のパターンが掴めてくるようになりました。

このようにして、自分の英語力に自信をつける所から積み上げていきました。

私が実際に通っていたのは駅前留学のNOVAでしたが,コロナ禍の現在では,オンライン英会話サービスが充実しているようです。

〇オンライン英会話のNativeCamp

学部2年生:短期留学を経験しておく

短期留学先のシドニーでの景色

私は、大学の学部2年生当時,旅行以外で海外に行ったことがありませんでした。
留学目的で海外に行くことに対して,あまり自信が持てずにいました。

そこで,まずは短期留学をして,海外の大学の雰囲気を知り,海外での生活への慣れ方を学ぼうと考えました。

その年の夏休みに,ちょうど大学で応募していたオーストラリアへの1ヶ月の短期留学に応募し,海外での大学生活やホームステイを経験しました。

非常に貴重な経験となったと同時に,長期留学へ挑戦する際の自信につなげることが出来ました。

情報を集める

実際に長期留学をするとなると、多額の費用がかかります。

しかし、世の中には留学を支援する奨学金や、様々な取り組みが存在します。その支援を受けるための条件や詳細を調査しました。

その上で、どの支援が自分に1番向いていて、現実味があるかを考えました。

私の場合、所属している建築学科のある研究室において、シンガポール国立大学への留学の機会を設けてくれるという話を聞き、その研究室に所属して留学させてもらうことが1番の近道だと考えました。

その研究室に確実に所属するために必要なのが、GPA(大学の成績)でした。

GPAを学年1位に保つ

私の所属していた大学の建築学科では,3年生の後期に研究室決めがありました。

研究室の定員よりも多くの学生が応募した場合,その研究室に入れる学生と入れない学生が出てきます。その時に,明暗を分けるのがGPAであったり,研究室への志望度の高さだと言われています。

私は,研究室決めで悔しい思いをしないように,留学のチャンスを逃さないように,GPAを高く保てるように努力しました。

提出物は質の良いものを期限内に提出し,授業中は積極的に発言するように心がけました

結果,GPAは学年で1番となり,希望の研究室に入ることが出来ました。

Non-Exchange Studentとして留学するための手続き

ここからは,研究室に入り,NUSへの留学のチャンスを掴んだあと,実際にどのような手続きを踏んだのかを説明していきます。

私は,所属している日本の大学の経済支援を受けながら,Non-Exchange Studentとしてシンガポール国立大学へ留学しました。
従って,実質経済的な負担は一切なく留学することが出来ました。

留学前に行った手続きのフローは以下の通りです。

  • Step1
    所属大学で留学許可をもらう
  • Step2
    シンガポール国立大学に必要書類を送付する
  • Step3
    長期滞在のために,学生ビザを取得する
    • Step3-1
      SOLAR Noを取得する
    • Step3-2
      ICA オンライン登録ページにログインする
    • Step3-3
      eForm16を提出する
    • Step3-4
      IPA Letterの確認をする
    • Steo3-5
      健康診断を受ける
  • Step4
    航空券を購入する
  • Step5
    滞在先を決定する
  • Step6
    海外引越を手配する

Step1:所属大学で留学許可をもらう

まずは,研究室の教授に,シンガポール国立大学へ留学したい旨を伝えました。

すると,留学支援のために必要な手続きについて話をして下さりました。

私の場合,
①大学に留学をしたい旨を示す書類を提出して,留学先で何を学ぶのか説明すること
②指導教員(研究室の教授)からの推薦

が必要であることを説明されました。

私が留学をすることに対して,教授が非常に協力的だったため,あまり苦労なく留学支援を受け取るための書類を,大学に提出することができました。

そして,提出した書類が大学に受理され,もれなく留学許可書を受け取ることが出来ました。

このフローは受ける経済支援によって異なってくると思うので,大学等によく確認してください。

Step2:シンガポール国立大学に必要書類を送付する

次に,派遣先大学(シンガポール国立大学)に留学生として登録してもらうための書類を用意しました。

その際に必要になった書類はざっとこんな感じでした。

  • 日本の大学の成績証明書
  • 日本の大学の在籍証明書
  • 残高証明書
  • NUSでの研究計画
  • 日本の大学からもらった留学許可証
  • NUSからの受け入れ許可証
  • パスポートのコピー

成績証明書,在籍証明書,研究計画,パスポートのコピーはすぐに準備できました。
留学許可書はStep1の時点で推薦をもらって受け取っていました。
NUSからの受け入れ許可書は,Step1の時点で,推薦者の教授がNUSと協議して取得してくれました。

残高証明書は,銀行によって取り扱いがかなり異なりました。ゆうちょ銀行では即日受け取ることができます。その詳細は以下の記事で書いています。

また,シンガポールの場合は,学校に留学生として登録をしてもらい,その際に学生ビザ取得のためのログインコード(SOLAR Noという)を受け取ることができるようになります。
留学が決まったら,ビザ取得のためにも,まずこの書類を早めに揃えておくのが良いと思います。

Step3:長期滞在のために,学生ビザを取得する

シンガポールで学生ビザを取得する流れ

大学との手続きが終わって、ビザ取得のためのログインコード(SOLAR Noという)を取得したら、シンガポール移民局(ICA)のホームページから手続きをします。

ここでは、個人情報を登録して学生ビザの仮認証パス(IPA Letter)を取得したり、
ビザ発行にかかる手数料の支払いをクレジットカードで行うことができます。

IPA Letterを取得することによって、シンガポールでの滞在先の手続きや、引越しの手続きを進めることが可能になります。

IPA Letterを受け取るためには,さらにいくつか書類を作成してICAに提出しなければなりません。
詳細な手続きについては,以下の記事でまとめました。

しかし、IPA Letterはあくまで仮なので、シンガポールに入国してから30日以内に正式な学生ビザに交換するための手続きを行う必要があります。こちらは、オンラインではなく、シンガポールのICAに直接出向いて行う必要があります。

Step4:航空券を購入する

ある程度手続きが進んで,留学日程が決定したら,航空券を購入しましょう。

長期留学において,航空券の購入方法は主に以下の3つです。

①普通の旅行と同じように往復券を購入する。
②片道券を購入して,帰国日が近くなってから復路の片道券を購入する。
③オープンチケットを購入する。

私は,ちょうど1年間の留学で,ぎりぎり往復券を買うことが出来たので,一番安い①の方法で航空券を購入しました。

また,③のオープンチケットとは,搭乗区間のみを指定して航空機を指定せずに購入できる航空券です。JALのサイトに詳しく書いてあります。

Step5:滞在先を決定する

IPA Letterを取得することができたら、滞在先との手続きを進めることができます。
シンガポールの留学生の滞在先として、大学の寮、外部の学生専用のホステル、ホームステイ、HDBなどがあげられますが、私は、外部の学生専用のホステルを利用しました。

本当は、NUSのキャンパス内にある寮に入りたかったのですが、抽選漏れしてしまって入れませんでした。
このホステルに入居するときに必要だった書類はこんな感じ。

  • パスポートのコピー
  • IPA Letter
  • NUSの学生証(できれば)
  • ホステルの用意した個人情報など書き込む書類
  • NUSからの受け入れ許可証

学生証はまだ受け取っていなかったので、提出しませんでした。
ちなみに、ホステルの料金の支払いは、クレジットカードで可能でした。

また,滞在先の探し方や,シンガポールの学生向けの滞在先の情報は以下の記事でまとめています。

Step6:海外引越しを手配する

これは、渡航前に最後に行う手続きになります。
私の場合は、単身で留学で、滞在先には家具は全て備え付けという条件だったので、引越しは結構簡単でした。
引越し業者は各社、「留学パック」や「単身パック」など、荷物の少ない人向けのメニューを揃えているので、それを利用するのが一番簡単で安心だと思います。

私は、日通の留学パックを使いました。
その際に提出した書類は以下の通りです。

  • IPA Letter
  • 荷物明細書
  • 宣誓書(危険物を入れていないと確認を取るための)

荷物明細書を書くのが少し面倒ですが、荷造りのときに同時にやってさっさと終わらせてました。

海外引越の情報と,実際に日通を利用したレビューを以下の記事にまとめました。

まとめ

シンガポールに長期留学に行く前の手続きの流れをざっと書いていきました。
なんとなくこんな感じなんだとイメージを持ってもらえれば良いと思います。

この情報が少しでも役に立てば幸いです。

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