【建築学生の就職活動#2】インターンシップの活用方法

筆者は、22卒として、去年の冬から今年の春にかけて就職活動をしていました。
結果、某大手設計事務所から内定を頂くことが出来ました。同じように建築学生で設計事務所を目指す方に少しでも役立つ情報を共有できたらと思い、経験をまとめることにしました!

前回はESの書き方についてまとめました。

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今回は、インターンシップの効果的な活用方法について、経験を踏まえながら解説していきたいと思います。

目次

インターンシップの一般的なスケジュール

1. 修士1年の5〜6月:夏インターンの応募が開始

修士1年(学部の人は3年生)になって直ぐに、本格的ではないものの、就職活動が始まります。
主に、夏インターンは時間に余裕がある方に積極的に取り組んでもらえれば良いと思います。

企業によっては、夏インターンの応募において、選考を設けるところもあります。時間に余裕のある方にとっては、夏インターンの選考が良い事前練習になります。

夏インターンの応募では、私が参加した企業においては、自己PRやインターンに参加する理由などを記載して提出する程度でした。中には面接まで行う企業もあるそうです。

はじめは文章を書くのが難しく面倒に感じると思います。
しかし、この過程をきちんと踏んでおくと、本選考において自己PRやガクチカを書く際に非常に楽になります。夏インターンで選考落ちした文章の問題点を考えたり、逆に選考に通った文章の良さを分析すると良いです。

この段階では、精神的に余裕があるので、色々な企業のインターンに応募してみると良いでしょう。自分が興味のある分野とは少し外れていてもとりあえず応募してみるくらいで良いと思います。

一方で、春夏は研究や授業が忙しくて中々参加できないという方もいると思います。そうであっても、そこまで思い悩まなくても良いです。
企業の情報だけでも確認しておきましょう。また、夏インターンに参加できなくても、秋インターンや冬インターンも開催する企業がほとんどなので、そちらに参加すれば十分です。

2. 修士1年の7〜9月:夏インターンに参加

夏インターンにおいては、
①企業の基本的な業務内容を理解すること 
②実際に働いている方の仕事に対する考え方を聞いておくこと 
③福利厚生について確認すること 

を主な目的として参加しましょう。

これらは、これから先、冬インターンや本選考に参加するか否かを判断する際の重要な材料になります。

また、企業によっては、「女子学生向け」や「技術職志望者向け」など、対象を絞った説明会やインターンも開催されます。そのようなインターンに参加する場合は、その属性を活かした質問をいくつか考えておきましょう。

また、夏インターンは、初めてのインターンになる方も多く、緊張するかと思います。

身だしなみや言葉遣いなど、基本的な事項を押さえ、傾聴する姿勢を見せれば、悪印象を与えることはまずありません。安心して参加しましょう。
逆に、理不尽に叱責されたり、高圧的な態度に出られた場合は、その企業は大したことないので、二度と行かなくて良いです。

身だしなみなどが不安な方は、こちらのサイトを確認すると良いでしょう。

〇【チェックリスト付き】インターンシップ参加準備ガイド|リクナビ

3. 修士1年の10月〜11月:企業によっては秋インターンの開催があるので参加

企業によっては、秋にもインターンが開催されるので、よく情報を確認しておきましょう。

秋インターンにおいても、夏インターンと目的はほとんど同じです。夏インターンの補填として考えておけば良いでしょう。

4. 修士1年の12月〜2月:冬インターンに参加 企業によっては本選考も始まる

冬インターンからは、早期選考につながる場合があるので、注意深く情報を収集して参加しましょう。企業のホームページだけでなく、同じ企業を受けた先輩から話を聞くのも効果的です。

私が応募した企業の中には、一定数以上の冬インターンに参加することで早期本選考に参加する権利が得られる場合や、冬インターンのグループワークである程度活躍することで人事から早期本選考の案内が直接くる場合がありました。

インターンに参加する上での注意事項

1. 企業の概要を頭に入れておくこと

これは基本というか礼儀です。

わざわざインターンに参加しているのに、企業のホームページを見れば分かるようなことを質問したりするのは、意味がないばかりか相手に不快な思いをさせてしまう恐れがあります。

基本的な事業内容など、最低限の知識は頭に入れておきましょう。

2. 社員とは積極的にコミュニケーションを取ること

インターンでは、しばしば社員との昼食会や懇談会など、交流の機会が設けられます。そこを十分に活用しましょう。

活用方法の一例として、私の体験談を紹介します。

私は、ある組織設計事務所を志望していたのですが、その事務所に就職した先輩が居ないという状況でした。そのため、OB訪問やESの添削をお願いする相手が居らず困っていました。

そこで、その会社の秋インターンに参加し、昼食会で近くの席に座った社員と積極的に会話をしました。会話の最後に、「今、自分の大学のOBOGが居なくて困っているのですが、差し支えなければ〇〇さん(社員の方の名前)に今後就職活動の相談をしても良いでしょうか?」とお願いをしてみました。すると、その方は名刺を渡していつでも相談するようにと言ってくれました。

私は図々しくも、その2ヶ月後には社員訪問をお願いし、4ヶ月後にはESの添削をお願いしました。どちらも快く受け入れてくださり、最終的にその企業に内定することができました。

このように、積極的に行動すれば、本選考に有利な社員との繋がりを作ることもできます。

私の場合は、お願いした方が非常に良い方だったという運の良さもありますが、行動しなければ得られなかった結果だと思っています。

就職活動で困ったことがあれば、まず行動してみることをおすすめします。思いがけず突破口が開けることもありますよ。

3. 気になったことは臆せず質問すること

インターンに参加する最大の利点は、内部の事情を知っている人と会話ができることです。

ホームページに載っていないことや、本選考に入ってからは訊きにくい福利厚生に関することなど、気になったことは何でも質問した方がお得です。

就職活動をひととおり経験してから思ったことですが、インターンにおいては割と何でも質問して良かったのだと感じています。

企業側は、学生とのギャップを無くして内定辞退や早期離職を防ぎたいから、わざわざお金をかけてインターンを開催しています。なので、インターンの時点で気になったことは質問して、疑問を解消してから本選考に挑むのが一番企業にとっても有難いことなのではと思います。

したがって、学生は遠慮することはなく、存分にその機会を生かすべきです。

4. インターンで得た情報はきちんと整理しておくこと

インターンで質問をしたりして得た情報は貴重です。

帰りの電車の中で、内容を箇条書きなどで整理しておきましょう。
帰ってからでも悪くはありませんが、帰りの電車でやってしまうほうが、記憶も鮮明で、ダラダラして整理自体をやり忘れることもありません。

そして、その情報を今後のインターンや選考にどう活かせるか考えてみましょう。この時点で、就職活動の情報戦において、他の学生よりもかなりアドバンテージを得られているのではと思います。

まとめ

今回は、インターンシップにおいて気をつけることを、自身の経験を踏まえてまとめました。

インターンに参加する際は、
①企業の概要を頭に入れておくこと
②社員とは積極的にコミュニケーションを取ること
③気になったことは臆せず質問すること 
④インターンで得た情報はきちんと整理しておくこと に注意しましょう。

この情報が少しでも役に立てば幸いです。

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この記事を書いた人

このサイトの管理人。
建物の設備設計者として働く。
絵を描くことと、旅行が好き。
シンガポール国立大学への留学経験や
建築学生の就職活動などを
ゆるく紹介している。

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