【建築学生の就職活動#4】建設業界のスケジュール(23・24卒向け)

就職活動

筆者は、22卒として、去年の冬から今年の春にかけて就職活動をしていました。
結果、某大手設計事務所から内定を頂くことが出来ました。同じように建築学生で設計事務所を目指す方に少しでも役立つ情報を共有できたらと思い、経験をまとめることにしました!

今回は,22卒の私が実際に経験した選考スケジュールを基にして,建設業界の就職活動スケジュールをまとめてみました。

・ここでは,修士卒の学生向けに学年を表記しています。学部卒の方の場合は,「修士1年」を「学部3年」に読み替えてもらえればと思います。
・また,企業のインターンシップ情報などのリンクは,随時新しいものにリライトしていく予定です。

建築学生の就職活動はいつから始まる?

修士1年生(学部3年生)の6月ごろからスタートするのが適当だと思います。

その理由として,インターンの募集時期があります。

次の項でも説明しますが,建築学生が受けるであろう企業のインターンは夏から始まります。
その中には,インターン参加のために志望理由書の提出や面接が必要なものもあります。
その応募の時期が大体修士1年の6月前後に当たります。

従って,それくらいの時期から就活の事を考え始めると,締め切りが原因で希望のインターンに参加できないといったことが無くなると思います。

※修士1年の6月以前から行動するのもあり!!

意欲の高い方は,修士1年の6月よりも前の段階で,長期インターンやアルバイトに参加するのも良いでしょう。
場合によっては,内定を獲得しやすくなることもあるようです。
アルバイトやインターンがそのまま内定に直結しないとしても,そこで得た経験は自己PRのネタになったり,非常に糧になります。何事も経験しておくのは大切です。

建築系の長期インターンやアルバイトは,基本学校の先輩や先生の伝手で参加することが多いです。
しかし,そのような伝手が無いからと言ってあきらめる必要はありません。

アーキテクチャーフォトジョブボードでは,アトリエ事務所の有給インターンを数多く募集しています。
私も,学部3年生のときに,アーキテクチャーフォトジョブボードを使って,東環境・建築研究所のアルバイトに応募しました(現在はクローズしてしまっているようですね)。半年ほど模型製作をやらせてもらいましたが,アトリエ事務所のお仕事の雰囲気を掴むことが出来た非常に貴重な経験でした。

また,組織設計事務所のアルバイトも可能です。
日建設計では,メールでエントリーシートを送付すれば,アルバイトの選考をしてもらえるようです。
組織設計事務所のアルバイトを探すときは,「社名 アルバイト」といった風に,会社名を指定して検索すると見つかることが多いです。

インターンのスケジュールとやるべきこと

就職活動が始まる修士1年の6月から順番に解説していきます。
修士1年の6月から12月くらいまでは,本選考ではなく,インターンがほとんどです。

インターンの期間は,1日から2週間程度の比較的短期のものが多かったです。

修士1年の5〜6月:夏インターンの応募が開始・業界研究をする

気になる企業があるひとは,これくらいの時期から,企業のホームページを見てインターンの開催がないか確認しておきましょう。

特に気になる企業が無いという人は,まず業界を知りましょう。
業界の中にどんな仕事があって,代表的な企業は何で,企業同士の関係性はどんな感じで…と基本的な情報を集めましょう。
自分はどちらかというと,その中でどの立場で仕事がしたいのか,何となく考えられると思います。

私は,この時期には「建築環境工学に関する仕事,空調・設備設計がやりたいな…」と考えていたので,そのような仕事が出来る企業のインターンに端から応募していました。

修士1年の7〜9月:夏インターンに参加・企業研究をする・SPIやTOEICの勉強をしておく

「インターンシップの活用方法」の記事でも記載しましたが,夏インターンは,これから先、その企業の冬インターンや本選考に参加するか否かを判断する際の重要な材料になります。

「逆に企業を評価してやる」くらいの心持ちで参加しても良いかもしれません。

また,インターンはそのまま企業研究になります。実際に社員の方とあって話を聞くことのできる最高の企業研究です。気になったことは積極的に質問して,その企業について深く知ることができるように心がけましょう。

私は,この時期には,「ゼネコン」「サブコン」などあまり業種を絞らずに多くの関連企業のインターンに参加していました。一方で,「建築設備・空調関連の仕事が出来る」という軸は持っていました。

実際に参加して印象的だったのは以下の3社のインターンシップです。私は留学の関係で修士1年を2回やっているので,違う年のインターンが混じっています。

Arupの2週間夏季インターンシップ(2019年9月に参加)
実際のプロジェクトに関する熱負荷計算やCFDシミュレーションを行いました。
建築環境エンジニアの仕事内容をリアルに体験させていただきました。自分の研究や研究を行うために培ったスキルが活かせることが分かって,非常に楽しんで参加しました。
現在,学生向けのオンライン座談会も行われているらしいですよ。気になる方はチェックしてみて損はないと思います!

東京電力の3daysインターンシップ 建築コース(2020年8月に参加)
よくある仕事内容の説明をされるだけでなく,本社内の案内,研究所の見学,最新技術の体験など,実際に身体を動かして行うプログラムも多く組まれていました。
2021年は,ほぼ同時期に5日間のプログラムであったようですね。

新菱冷熱工業の1dayインターンシップ(2020年9月に参加)
こちらも仕事内容の説明だけでなく,本社内の案内や,設備設計の仕事の疑似体験など,手や身体を動かすプログラムが組まれていました。
本社には,特殊な設備が導入されており,非常に興味深かったです。また,社員の方々の質問に対する正直な姿勢を感じました。

さらに,この時期にSPIやTOEICの勉強を始めておくと良いでしょう。
冬の本格的な就職活動が始まる前に,SPIはひと通り参考書を確認することができますし,
TOEICはある程度スコアを伸ばすことが出来ると思います。

勉強方法については,他の記事で紹介しています。参考にしてみてください。

修士1年の10月〜11月:企業によっては秋インターンの開催があるので参加・OBOG訪問をする

企業によっては、秋にもインターンが開催されるので、よく情報を確認しておきましょう。

組織設計事務所は,この時期にインターンや企業説明会を行うことが多いように感じます。

実際に,私もこの時期は組織設計事務所の説明会によく参加しました。
参加した秋インターンは以下の通りです。

①日建設計の「環境・設備・電気・情報を学んでいる学生のための建築・都市研究会」(2020年10月に参加)
設備設計への就職を考えている学生向けの企画です。実際に設備設計のお仕事をされている方と直接会話することが出来る貴重な機会です。
毎年10月半ばくらいに開催されます。
今年の募集は締め切ってしまったようですが,NEWSのページを定期的に確認すると,他にも学生向け企画のお知らせがされていることがあります。

②日本設計のNIHON SEKKEI message(2020年10月に参加)
建築設計の仕事に興味のある学生向けの説明会です。 こちらも毎年10月半ばくらいに開催されます。
日本設計の説明会は,基本的にこの企画のみだったと思うので,志望される24卒の方は注意して情報収集したほうが良いでしょう。23卒の方は,OBOG訪問をしましょう。

また,この時期にOBOG訪問を済ませておくと良いでしょう。
特に,ゼネコンや組織設計事務所など,選考が早めの企業では,12月くらいからESを書き始めておく必要があります。
そのため,この段階でESを添削してもらえるOBOGと会って話をしておくのは非常に効果的です。

修士1年の12月〜2月:冬インターンに参加・ES作成

冬インターンからは、早期選考につながる場合があるので、注意深く情報を収集して参加しましょう。企業のホームページだけでなく、同じ企業を受けた先輩から話を聞くのも効果的です。

特に,ゼネコンは選考が早いので,この時期のインターンは基本的に参加するようにしたほうが良いでしょう。

私も,ゼネコンのインターンはよく確認して参加していました。
実際に参加した冬インターンで印象的だったのは以下の2社です。

竹中工務店1dayインターン(2020年12月に参加)
企業の基本的な説明に加えて,5人程度のグループでグループワークを行いました。
本選考のグループディスカッションの練習にもなると思います。
さらに,設計・施工部門両方の社員の方々と座談会をする機会が設けられました。
私は,このタイミングで組織設計事務所の設計とゼネコンの設計の違いについて,実際に働いている社員の方から詳しく聞くことが出来たので,本選考に向けて非常に参考になりました。
毎年12月半ばくらいに開催されるので,もうそろそろ情報を確認してみると良いでしょう。

YKKAP 女性技術者の働き方を知る1dayインターンシップ(2019年12月に参加)
YKKAPは,建築設備設計とは離れますが,海外に多くの支店を持っていたり,建築外皮の性能向上から室内環境の向上に寄与できる点に魅力を感じて,インターンに参加しました。
私が参加したのは,理系の女子学生向けという,かなりターゲットが限定されたインターンでした。
女性技術者のリアルな声を聴くことができました。
しかし,今年は開催されるか不明です。初心者向けの説明会は開催されるようです。

また,この時期には,早いところでは募集要項が公開されます。
公開され次第,ESを作成してOBOGに添削をお願いしましょう。ESの添削は,締め切りまで十分に余裕を持たせて依頼するようにしましょう。

ES作成の仕方については,他の記事で紹介しています。参考にしてみてください。

本選考のスケジュール

修士1年の1月 :ゼネコン,サブコンの早期選考1次面接・ESの作成

早期選考の一次面接が大体これくらいの時期に行われます。

私の場合は,新年あけてすぐにサブコンの1次面接がありました。
次に,1月の最終週にゼネコンの一次面接を受けました。

22卒でコロナ禍だったので,どちらもZoomを用いたオンライン面接でした。

オンライン面接の際は,
①背景をきれいにすること
②顔が暗くならないようにすること

に特に気を付けました。

また,ESの締め切りは企業によって異なるため,この時期は早期選考の面接を受けながら,時間を見つけて他の企業のESの作成をしていました。

私的に就職活動で一番忙しかったのが,修士1年の1月でした。

修士1年の2月 :ゼネコン,サブコンの早期選考2次面接(最終面接)・組織設計事務所の1次面接

早期選考の一次面接に通って,次の段階の面接が行われることが多いのが2月です。

また,早いところでは,組織設計事務所の本選考の1次面接が始まります。

修士1年の3月 :早期選考の結果が出揃う・組織設計事務所の最終面接

世間では,3月に就職活動解禁と言われています。
ここまで記事を読んでくださった皆さんなら,言わずもがなですが,3月に行動していたのでは間に合いません。

私の場合ですが,3月の頭には早期選考で受けたゼネコンとサブコンの結果が出揃っていました。
また,組織設計事務所の最終面接を受けていました。

最終的に,3月初旬には,自分的に満足する結果が得られたので,就職活動を終了しました。

早期選考を利用しているので,確かに同期の中で早い方ではありました。
しかし,建設業界におけるいわゆる大手企業(特にゼネコン,組織設計事務所)を目指すのであれば,これくらいのスピード感で動いた方が良いと感じます。

まとめ

今回は、建築学生の就職活動スケジュールについて,自分の経験を踏まえつつまとめました。

この記事で紹介した企業のインターンシップや説明会は,あくまで私が参加して印象に残ったもので,一例にすぎません。自分の興味のある分野や考え方に応じて,積極的に情報を集めてみてください。
他にも,ここでは紹介していないたくさんの企業のインターンにお邪魔して,大変お世話になりました。

最終的に,私がインターンに参加した社数は15社程度,本選考に進んだ社数は5社でした。

この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

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