筆者は、22卒として、2020年の冬から2021年の春にかけて就職活動をしていました。
結果、大手設計事務所から内定を頂くことが出来ました。
個人的にかなり納得のいく結果であったと思います。
このような結果が得られた理由をいくつか考えて、この記事にまとめました!
同じように建築学生で設計事務所を目指す方に少しでも役立つ情報を共有できたらと思います。
また、建設業界のインターンシップについては、以下の記事で詳しくまとめてあります。
会社がどんな人を採用したいと思うか自分で考える
まずは、一般的に会社がどんな人材を求めるのか、どんな人材であれば周囲から認められやすいか考えてみましょう。
このフェーズは出来るだけ早く、理想を言うと大学に入ってすぐぐらいにやると効果が高いと思います。
私は、大学の学部1年生の時になんとなく考えていました。
ですが、大学3年生になってからでも遅すぎるということはないと思います。
難しく考える必要はありません。
「どんな人であれば優秀と思われやすいかな」とか、「こんな人だったら引く手あまただろうな」「こんな人になりたいな」などと、実現可能かどうかはおいておいて、まずは理想を書き出してみてください。
例えばこんな感じに書けると思います。
- 大学での成績がよい
- 英語を話すことができる
- 誰とでも仲良くなれる、上手くやっていくことができる
- プレゼンテーションなど他人に物事を伝えるのが上手い
- 清潔感のある見た目をしている
- コンペなどの受賞経験がある
- 大学で研究に熱心に取り組んでいる
この中で、「特に効果の高そうなもの」「自分でも実現できそうなもの」に印をつけます。
私の場合は、以下のように「効果の高そうなもの」を赤字、「自分でも実現できそうなもの」を太字と考えました。
(考え方は様々だと思いますが、ここでは分かりやすいように一例として挙げています。)
- 大学での成績がよい
- 英語を話すことができる
- 誰とでも仲良くなれる、上手くやっていくことができる
- プレゼンテーションなど他人に物事を伝えるのが上手い
- 清潔感のある見た目をしている
- コンペなどの受賞経験がある
- 大学で研究に熱心に取り組んでいる
「効果の高そうなもの」かつ「自分でも実現できそうなもの」を第一優先にして、実行していくことにします。
行動する
このフェーズがなによりも一番大切です。
きちんと実行して結果を残すということは、就職活動において大いに役立つのはもちろんですが、自分に対する自信にもつながります。
ここでは、先ほどのリストを実行する場合の行動例を挙げてみます。
ここで示すのはあくまで一例なので、自分のリストを見ながら検索をしてよく考えてみましょう。
もし、自分が書いたリストに例と似たような項目があれば参考にしてみてください!
大学での成績がよい
地道に努力するのに尽きると思います。はじめは以下の3つに気を付けてみると良いでしょう。
- 授業には遅刻欠席なしで参加するように心がける
- レポートは必ず期限内に提出する
- テストで平均点以上が取れるように、わからないことは授業中に消化するように心がける
当たり前のことですが、これらをきちんとこなすだけで主席はとれます。
良い成績を収めるのに難しい技術は必要ありません。
地道な努力が出来るか否かです。
考え方によっては、努力さえすればよいので、非常に取り組みやすいタスクでもあると思います。
また、成績が良いことで日本学生支援機構奨学金の返還免除も取りやすくなるなど、メリットが大きいです。
課題の提出に関しては以下の記事も参考にしてみてください。
英語を話すことができる
これには様々な方法があります。よく言われるのが以下の4つの手法です。
- 長期留学を行う
- 短期留学を行う
- 英会話教室に通う
- 英語圏に友達を作る
この中で自分の予算や時間と相談して取り組みやすいものを取り入れると良いでしょう。
やはり、強制的に英語を話す機会を継続的に作り出すということが重要です。
留学は時間もコストもかかりますから、なかなか全員が経験するのは難しいとおもいますが、
③の英会話教室や④の友達作りは比較的取り組みやすいと思います。
英会話教室については、オンライン英会話で廉価なものを継続して行うと良いでしょう。
友達作りに関しては、Hello Talkなどのアプリを用いてみるのもひとつの手だと思います。
Hello Talkは言語を学びたい海外の人とつながることで、お互いの母国語を教えあうことのできるアプリです。
プレゼンテーションなど他人に物事を伝えるのが上手い
プレゼンテーションの上達については、以下の2点に尽きると思います。
- 分かりやすい資料を作れること
- 筋道を立てて話すことができること
①については、資料の配色や配置に気を付けることで随分と上達します。
以下の記事が参考になると思うので、興味のある方は合わせて読んでみてください。
②については、発表する際の文章を書いて人に添削してもらうのが手っ取り早いと思います。
出来れば大学の先輩や教授など、自分よりも経験を積んでいそうなひとにお願いしてみてください。
大学で熱心に研究に取り組んでいる
研究への取り組みは、授業への取り組みよりも自主性や積極性が問われます。
私の経験上、以下のことに注意しておくとスムーズに研究が進むことが多かったです。
- 教授と良好な関係を保つ
- 分からないことがあったときはすぐに既往研究を調査する
- それでも分からないことはゼミや会議の場で直接質問する
- やるべきことが分からなくなったときはすぐに先輩や教授に相談する
また、研究については、学会発表(特に国際学会)や学術論文への投稿をしておくと、分かりやすく成果として残るので、学チカを書く際などに便利です。
積極的に企業に関する情報を収集をする
企業に関する情報収集といっても、簡単で意義の少ないものから、難しく選考に直結するものまで多く存在します。
ここでは特に効果の高い、「インターンシップへの参加」と「OBOG訪問」を行うことを推奨します。
これらは、会社説明会や合同説明会と比較して、自分がやりたいことをしている会社について解像度高く知ることが出来るのでおすすめです。
また、インターンシップの活用方法については、以下の記事を参照してみてください。
自分の特性と企業の特性を比較する
会社に関する情報を収集したところで、改めて自分のしてきた努力や自分の性格と会社の特性をすり合わせてみましょう。
例えば、
・今まで留学を経験して英語の学習を頑張ってきた人は、海外に支社のある会社を検討してみる
・建築環境に関する研究を頑張ってきた人は、専門職に応募している会社や、自分と同じような研究をした先輩がいる会社を検討してみる
など、色々考えられます。
このときに、前項までに紹介したとおりに、何かしら頑張ったことがあると、企業を選びやすいです。
また、就職した後に、学生時代の自分の努力を生かせる可能性が高くなるので、満足度が高くなります。
本選考に関する情報を収集し、必要であれば勉強する
こうして、本選考に進む企業を何社か選んだら、その会社の本選考に関する情報を収集しましょう。
その際に、OBOG訪問やインターンシップで形成した人脈が非常に役に立ちます。
多くの企業においては、SPIを受験する必要があったり、TOEICのスコアが有利に働くことがあります。
必要に応じて勉強をしましょう。
TOEICとSPIの勉強方法について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
私自身の経験をもとにして、満足のいく企業から内定を得るために考えるべきことの一例を挙げました。
やはり、学生時代を無駄にせず努力をして、その努力と出来るだけリンクする企業を探すのが理想だと思います。
しかし、理想通りにいかない場合もあると思います。
その都度よく自分のやりたいことや現状を書き出して、自分としっかり向き合うことが後悔しない選択につながると思います。
少しでもこの記事が参考になれば幸いです。
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