大学時代に経験しておいたほうが良いこととして,良く挙げられるのが「留学」。
筆者も実際に2回留学を経験しましたが,どちらも大変貴重な経験になったと感じています。
しかし,実際問題留学をするのには,「費用が高い」「派遣先の大学の試験が難しい」「大学の勉強で手一杯で留学の機会を得にくい」などど,難しい側面が多いです。
解決策のひとつとして,留学に強い大学に進学することが考えられます。
今回は,留学支援プログラムの一つである「ダブルディグリー制度」に着目します。
ダブルディグリー制度は,特に 「大学の勉強で手一杯で留学の機会を得にくい」 といった悩みの方策のひとつになるかと思います。
この記事では,留学をしたいと考えている高校生を主な読者と想定して,「ダブルディグリー制度」を導入している大学を紹介しています。
この記事でわかること
- ダブルディグリー制度とは何か
- ダブルディグリー制度を採用している大学とその詳細
- ジョイントディグリー制度を採用している大学とその詳細
ダブルディグリー制度とは
まずは,そもそもダブルディグリー制度は何ぞやというところから解説したいと思います。
ダブルディグリー制度は,簡単に説明すると以下のようになります。
複数の国内外の大学が、単位互換制度を利用して、学生に一定の期間において学習プログラムを修了させることにより複数の学位を授与するものです。
大学ポートレート (https://www.shigaku.go.jp/p_dic_t037.htm)
なので,ダブルディグリー制度を採用している日本の大学を受験して入学し,一定基準を満たすことが出来れば,日本の学位と海外の大学の学位の両方を取得できることになります。
プログラムにより,海外の大学への滞在期間は異なりますが,一定期間正規学生として留学をすることが可能になります。
ダブルディグリー制度を採用している大学に入ることができたら,
長期留学のチャンスをかなり得やすくなります!
ダブルディグリー制度がある大学
ここからは,実際にダブルディグリー制度を採用している大学や学部を紹介していきたいと思います。
早稲田大学
Double Degree Programs(DD)
このプログラムでは,早稲田大学がダブルディグリーのカリキュラムを提供する大学に留学し,2種類の学位を得ることができるプログラムです。
プログラムの開始時期や留学先によってかなり条件が異なるため,実際にこのプログラムに参加することを考えている人は,よく研究科や事務に相談しましょう。
プログラム実施時期 | 2回生・3回生・4回生の8~9月から1.5~2年間 |
募集人数 | 若干名 |
応募資格 | (1)プログラム出願時および留学期間中を通して、 正規課程の学生として在籍していること。 (2)誓約書の内容を理解し、保証人の同意を得ていること。 (3)学内選考出願時に、希望プログラムの基準スコアを満たしていること (4)希望するプログラムが GPA 要件を設定している場合、これを満たすこと (5)二重国籍や永住権を保有していないこと ※またDDプログラムの学内選考では小論文が課されます |
要項配布/募集時期 | 10月 |
単位認定 | 留学先大学での取得単位がどれだけ早稲田大学での単位として認定されるかは、 各所属学部・研究科の判断に委ねられています。 標準修業年限(学部は 4 年)での卒業が保証されてはいませんので、 事前に所属学部・研究科にもよく相談して、誤解のないようにしてください。 |
費用 | 学費、生活費を含め年間に250~600万円程度必要 |
奨学金 | 早稲田大学留学センターは様々な給付型奨学金を用意している |
参考リンク | https://www.waseda.jp/inst/cie/from-waseda/abroad/1year |
慶応義塾大学
エセック経済商科大学院大学とのダブルディグリープログラム
本プログラムは慶応義塾大学の商学部3回生または4回生しか応募できないプログラムです。
プログラム実施時期 | 3回生・4回生の8月中旬から2学期間 |
滞在形態 | |
募集人数 | 5名 |
応募資格 | (1)派遣年度に慶應義塾大学商学部の第 3 学年ないし第 4 学年に在籍予定の者 (2)IELTS 6.0 以上、TOEFL iBT 80 以上 (3)(エセックでフランス語で提供されるビジネス関連科目の履修を希望する者のみ) DELF B2 以上、またはそれと同等のフランス語の能力。 |
要項配布/募集時期 | 11月下旬 |
単位認定 | (1)エセックのダブルディグリー・プログラムで指定された科目を履修し、2 学期間で 60 ECTS (慶應での 40 単位相当、但し留学後の単位認定は 30 単位まで)を取得する。 (2)6 か月以上のインターンシップを行う(国は問わない)。 (3)秋学期集中科目「国際ビジネス研究」を履修し、国際ビジネスに関する論文を執筆。慶應義 塾大学商学部に提出する。 |
費用 | - |
奨学金 | - |
参考リンク | https://www.fbc.keio.ac.jp/academics/programs/double-degree/ |
パリ政治学院とのダブルディグリー・プログラム
このプログラムは,慶応義塾大学の経済学部の1回生または入学予定者のみが対象です。
プログラム実施時期 | 留学開始時期は春学期制・秋学期制で異なる 期間は2年間 |
募集人数 | 10名 |
応募資格 | (1)経済学部 2021 年度入学予定者および 2020 年度第 1 学年在籍者 (2)TOEFL iBT 90点以上、IELTS 6.5 点以上 ※学内で書類選考および面接選考が行われます |
要項配布/募集時期 | 3月上旬 |
単位認定 | (1)4月入学者は渡航直前の春学期は、原則としてフランス語を履修します。 (2)パリ政治学院ル・アーヴル校では、4 学期間、基本的に同校のカリキュラムにしたがって授 業を履修します。しかし、ダブルディグリーの要件を満たすため、選択科目の履修等について 一定の制約がかかります。 |
費用 | 学費:留学中の2年間は、パリ政治学院に学費(年間10,040 € =2015年度)を支払い、 代わりに慶應義塾大学の授業料が免除されます。 生活費の目安: 1 ヵ月に約8 ~ 9万円 (住居250 ~350 €、食費200 ~ 250 € ほか計700 ~ 800 €) フランスの国民健康保険:約200 €/年 |
奨学金 | 本プログラム参加者を対象とする奨学金(ひとり30万円)をフランス渡航時に支給 |
参考リンク | https://www.econ.keio.ac.jp/undergraduate/abroad/sciences-po |
ボッコーニ大学(イタリア・ミラノ)とのダブルディグリー・プログラム
このプログラムには,慶応義塾大学の経済学部の学生のみが参加できます。
本プログラムに参加する学生は、3年次秋学期からボッコーニ大学へ1年間留学します。
プログラム実施時期 | 3回生の4月または9月から1年間 |
募集人数 | 4名 |
応募資格 | (1)派遣年度において,経済学部第 3 学年に在籍を予定する者 (2)TOEFL iBTまたはIELTS(アカデミック・モジュール)のスコアを提出できる者 |
要項配布/募集時期 | 3月中旬 |
単位認定 | (1)第 3 学年春学期において、指定されている経済学部の科目を三田で履修します。 (2)ボッコーニ大学での一年間で履修しなくてはならない授業は多数に及びます。 (3)ボッコーニ大学において、イタリア語と英語の検定試験が行われます。 ダブルディグリー生として卒業するには、これらの検定試験に合格する必要があります。 |
費用 | 学費:留学中は、慶應義塾大学に支払い、ボッコーニ大学へ学費を払う必要はありません。 生活費の目安:1ヵ月に約15万円(住居€500~900、食費€200~250 ほか計€900~1350) 留学健康保険:約170,000円/年 |
奨学金 | - |
参考リンク | https://www.econ.keio.ac.jp/undergraduate/abroad/bocconi |
慶応義塾大学では,大学院生向けのダブルディグリープログラムも多数用意されています。
大学院への進学を考えているひとは参考にしてみてください。
明治大学
政治経済学部 学部間協定留学(授業料負担型)ダブルディグリー留学プログラム
明治大学では,政治経済学部の2回生を対象にしたダブルディグリープログラムが存在します。
このプログラムは,応募人数に上限がない派遣先も存在し,比較的応募しやすいです。
一方で,明治大学と派遣先大学の両方に学費を支払う必要があり,かなりコストのかかるプログラムであることに注意してください。
大学の奨学金や,日本学生支援機構の奨学金の利用を検討しても良いでしょう。
プログラム実施時期 | 西シドニー大学:2 年次秋学期の期末試験終了後(3 年次春学期) サンフランシスコ州立大学,タマサート大学:3 年次春学期の期末試験終了後(3 年次秋学期) |
滞在形態 | 寮、アパートなど(1年目は寮) |
募集人数 | 西シドニー大学,サンフランシスコ州立大学:制限なし タマサート大学:15名 |
応募資格 | (1)応募時,政治経済学部の2年生以上であること (2)単位の修得条件を満たしていること (3)学内応募時点までの最新 GPA が 3.0 以上であること (4)各協定校の語学要件を満たしていること (5)心身ともに健康で,外国において長期にわたって生活をするうえで問題がないこと (6)本学に在籍する留学生が外国へ留学する場合は,留学先は原則として母国以外であること (7)誓約書に記載されている事項に同意し,保証人の同意を得た者 (8)留学に係る経費を理解し,経済的な裏付けが得られること |
要項配布/募集時期 | (1) 2~3 月出発対象校:10月上旬 (2)8~9月出発:11月上旬 |
単位認定 | 明治大学の学士号,海外協定校の学士号 |
費用 | (1)授業料:留学期間中は両大学に対して授業料を納付することが必要 (2)留学先大学が義務付ける授業料以外の費用(施設使用料等) (3)渡航費(ビザ取得のための代金も含む) (4)生活費 (5)寮費 (6)海外旅行保険 |
奨学金 | - |
参考リンク | https://www.meiji.ac.jp/seikei/ryugaku/degree/copy_of_index.html |
テンプル大学デュアルディグリープログラム
明治大学における4年次秋学期(在学8学期目)からテンプル大学大学院へ約2年間留学し,同大学院修士課程を修了することで,明治大学の「学士」学位とテンプル大学大学院の「修士」学位を取得することができるプログラムです。
このプログラムにおいては,政治経済学部だけでなく,理工学部や農学部などの理系の学生でも応募が可能です。
英語力を上げつつ,専門分野の研究も頑張りたい学生にぴったりですね!
プログラム実施時期 | 4回生の8月~9月から,約2年間 |
滞在形態 | 学生自身の責任において手配 |
募集人数 | 制限なし |
応募資格 | (1)出発時に,法学部,商学部,政治経済学部,理工学部(建築学科のみ), 農学部(農学科のみ),情報コミュニケーション学部,国際日本学部の4回生であること (2)単位の修得条件を満たしていること (3)学内応募時点までの最新 GPA が希望する修士課程専攻コースの基準を満たすこと (4)希望する修士課程専攻コースの語学要件を満たしていること (5)心身ともに健康で,外国において長期にわたって生活をするうえで問題がないこと (6)本学に在籍する留学生が外国へ留学する場合は,留学先は原則として母国以外であること (7)誓約書に記載されている事項に同意し,保証人の同意を得た者 (8)留学に係る経費を理解し,経済的な裏付けが得られること |
要項配布/募集時期 | 1月上旬(2022/1/10現在募集中) |
単位認定 | 明治大学の学士号,海外協定校の修士号 |
費用 | (1)授業料:留学期間中は両大学に対して授業料を納付することが必要 (2)留学先大学が義務付ける授業料以外の費用(施設使用料等) (3)渡航費(ビザ取得のための代金も含む) (4)生活費 (5)寮費 (6)海外旅行保険 |
奨学金 | 「2022年度明治大学外国奨励助成金(海外留学授業料助成/経費助成)」の申請が可能 |
参考リンク | https://www.meiji.ac.jp/cip/recruitment/2022_temple_dbmd.html |
横浜国立大学
ここまで,私立の大学の紹介ばかりでしたが,横浜国立大学においてもダブルディグリープログラムが存在します。
ここで紹介するプログラムは,横浜国立大学経済学部の1回生のみ参加することが出来ます。
華東師範大学経済与管理学部ダブルディグリープログラム
プログラム実施時期 | 第2年次終了ののち上海に渡航して先方大学に転入、先方に約2年半在学 |
募集人数 | 2名 |
応募資格 | (1)経済学部の1回生であること (2)中国籍の学生ではないこと |
要項配布/募集時期 | ガイダンスを4月・7月に実施/1年次12月初頭 |
単位認定 | - |
費用 | 卒業までの期間全体について本学に納入。先方大学への納入はありません。 (寮費他の負担は別途必要です) |
奨学金 | - |
参考リンク | https://www.econ.ynu.ac.jp/international/dd_ecnu/ |
立命館大学
立命館大学・アメリカン大学学部共同学位プログラム
最短4年間で日米2つの学士号を取得できるというプログラムです。
プログラム実施時期 | 2回生の8月中旬から約2年間 |
滞在形態 | 寮、アパートなど(1年目は寮) |
募集人数 | 若干名 |
応募資格 | (1)法学部、産業社会学部、国際関係学部、文学部、経済学部、 経営学部、政策科学部、総合心理学部の1回生 (2)第一次募集(10月下旬)での応募の場合: TOEFL iBT®テスト75点以上、またはIELTS6.0以上/ GPA3.0以上 ※ただし派遣年度の4月末までにTOEFL iBT®テスト80点(各20点)以上 またはIELTS 6 . 5(各6 . 0)以上を取得する必要があり、 満たない場合、学内選考の合格発表は「条件付合格」となります。 |
要項配布/募集時期 | 10月上旬/10月下旬 |
プログラム期間中の学籍 | 2020年度秋学期から2022 年度春学期まで「留学」 ※DUDPは、派遣先大学での専攻および履修状況によっては、 留学期間が延長になる可能性があります |
単位認定 | 立命館大学では90単位程度、 アメリカン大学では最低80単位を取得し、 両大学が相互に40単位を上限に単位互換を行うことで両大学の卒業要件を満たします。 |
費用 | 1年間の授業料約53,000 USドル/その他渡航費、保険料、現地での生活費等。 立命館大学へは、留学中は特別在学料(年額1万円)と諸会費のみ支払い。 |
奨学金 | 立命館大学:給付制240 万円(年次毎80 万円×3 回の分割支給) アメリカン大学:授業料3 割減免(成績基準あり) |
参考リンク | http://www.ritsumei.ac.jp/studyabroad/type/univ_program/advanced/dudp.html/ |
立命館大学・サフォーク大学学部協働学位プログラム
最短4年間で日米2つの学士号を得ることのできるプログラムで、立命館大学の国際関係学部の学生のみが参加可能です。
プログラム実施時期 | 2回生の8月から約2年間 |
滞在形態 | 寮、アパートなど(1年目は寮) |
募集人数 | 若干名 |
応募資格 | (1)国際関係学部の1回生 (2)TOEFL iBT®テスト 72点以上またはIELTS 6.0以上 (3)GPA 3.0以上 |
要項配布/募集時期 | 10月下旬 |
単位認定 | 立命館大学では90単位程度、サフォーク大学では最低80単位を取得します。 立命館大学で取得した単位のうち46単位を上限にサフォーク大学の単位として、 サフォーク大学で取得した単位のうち40単位を上限に立命館大学の単位として 相互に認定し、両大学の卒業要件を満たします。 |
費用 | 派遣先大学の授業料(1年間約42,000USドル) その他寮費・渡航費、保険料、現地での生活費など。 立命館大学へは、留学中は特別在学料(年額1万円)のみ支払い。 |
奨学金 | 立命館大学:給付制240 万円(年次毎80 万円×3 回の分割支給) |
参考リンク | http://www.ritsumei.ac.jp/studyabroad/type/univ_program/advanced/dudp.html/ |
参考リンクでは,
実際にプログラムに参加した学生の報告書を閲覧できます!
同志社大学
アリゾナ大学とのダブル・ディグリープログラム
プログラム実施時期 | 第3学年の秋学期から第5学年の春学期(計4学期) |
募集人数 | 制限なし |
応募資格 | (1)法学部法律学科 3年次生以上および卒業生 (2)第一次募集(10月下旬)での応募の場合: TOEFL iBT®テスト100点以上、またはIELTS7.5以上 (3)GPA 3.0以上(参加申請時) |
要項配布/募集時期 | 2月下旬 |
単位認定 | 同志社大学学士(法学):128単位取得+アリゾナ大学 Juris Doctor Degree :88単位修得 |
費用 | 同志社大学を卒業するまで全学費を同志社大学に納める必要がある。 留学期間中は特別在籍料(30万円/年)のみ納入する。 アリゾナ大学の学費、および本プログラム参加に係る費用は、全額自己負担。 |
奨学金 | - |
参考リンク | http://www.ritsumei.ac.jp/studyabroad/type/univ_program/advanced/dudp.html/ |
同志社大学では,大学院生向けのダブルディグリープログラムも多数用意されています。
大学院への進学を考えているひとは参考にしてみてください。
関西外国語大学
ダブル・ディグリー留学
留学2年間を含む4年半をかけて、関西外大と留学先大学の2つの学位取得を目指すことが出来ます。
留学先は,アメリカ、オーストラリア、カナダ、スウェーデンの大学のうちいずれかです。
プログラム実施時期 | 3年次派遣(9月開始、翌々年5月終了) |
募集人数 | - |
応募資格 | (1)英語キャリア学科、外国語学部 英米語学科、外国語学部 スペイン語学科、 英語国際学部、短期大学部(※3年次編入学が条件)の3回生であること。 (2)高い英語力を身につけておくこと (3)留学先での専攻分野に関連した科目を履修できていること |
要項配布/募集時期 | - |
学位 | 関西外大の学士+留学先大学の学位取得 |
費用 | - |
奨学金 | フルスカラシップ |
参考リンク | https://www.kansaigaidai.ac.jp/envision/abroad/double-degree/ |
対象学部は限定されるものの,関西外国語大学には他にもダブルディグリープログラムが存在します。
関西外国語大学におけるダブルディグリープログラムのバリエーション
- 大学・大学院学位留学 (英語キャリア学科、外国語学部 英米語学科、外国語学部 スペイン語学科、短期大学部)
- 中国ダブル・ディグリー留学 (英語国際学部)
- 短期大学部ダブル・ディグリー留学 (短期大学部)
関西学院大学
ダブルディグリー留学制度
関西学院大学のダブルディグリー制度では,
国際学部在学中に海外協定大学(オーストラリアのクイーンズランド大学、カナダのマウント・アリソン大学、ビクトリア大学)に1~2.5年間留学することで、4~5年間で国際学部と海外の大学の両方の学位取得が可能です。
プログラム実施時期 | 派遣先によって異なる (1)クイーンズランド大学:国際学部2年次の2月から約1.5〜2年 (2)マウント・アリソン大学:社会学部、商学部、国際学部2年次の9月から約2.5年 (3)ビクトリア大学:国際学部3年次の9月から約2年 (4)スターリング大学:言語コミュニケーション文化研究科1年次の9月から約1年 |
募集人数 | 若干名 |
応募資格 | (1)英語テストスコアが基準を満たすこと(派遣先によって異なる) (2)高等学校で数学Ⅱを修了した者 (3)「ダブルディグリー指定科目」の単位を修得した者。 (4)2 年次春学期終了時点で 基準単位以上を修得しており、GPA が 2.5 以上の者 (5)国際教育・協力センターの交換留学プログラム選考試験に通過すること (6)優れた語学力と適応能力を有し、留学期間を通じて心身の健康を維持できる者 |
要項配布/募集時期 | 4月上旬 |
単位認定/学位 | 関西学院大学国際学部の学士+海外の大学の学位 |
費用 | 留学中の学費は派遣先と関西学院大学の両方に納める必要があります。 ただし、関西学院大学の学費が大幅に減額されます。 〇学費・生活費の目安 (1)クイーンズランド大学:\8,347,640 ~\10,963,520 (2)マウント・アリソン大学:\7,189,150 (3)ビクトリア大学:\8,070,240 (4)スターリング大学:\2,450,000 |
奨学金 | - |
参考リンク | https://www.kwansei.ac.jp/s_is/s_is_206326.html |
学習院女子大学
ダブルディグリー留学
学習院女子大学では,カナダのレスブリッジ大学との間でダブルディグリー留学制度を設けています。
プログラム実施時期 | 2回生・3回生の秋学期から2~2.5年間 |
募集人数 | - |
応募資格 | - |
要項配布/募集時期 | - |
学位 | 学習院女子大学の学士+レスブリッジ大学の学位 |
費用 | - |
奨学金 | 学習院女子大学 海外留学奨学金 学習院女子大学 協定留学生奨学金 学習院女子大学 協定留学生宿舎費補助制度 などが存在する。 詳細はこちらを参照。 |
参考リンク | https://www.gwc.gakushuin.ac.jp/global/doubledegree.html |
ジョイントディグリー制度とは
ここまで募集要項概要にさっと目を通していただけた方はお分かりかと思いますが,ダブルディグリー制度に参加するには,最初からある程度高い英語スキル(少なくともTOEFL iBT®テスト75点程度)を有している必要があります。
ダブルディグリープログラムの募集までに英語力の向上が間に合いそうにないけど,海外の大学の学位が欲しい!というひとには,ジョイントディグリー制度をおすすめします。
ジョイントディグリー制度/ジョイントディグリープログラムとは,以下のように定義されています。
ジョイント・ディグリー・プログラムとは、連携する大学間で開設された共同プログラムを修了した際に、複数の大学が共同で単一の学位を授与するもの。
ジョイント・ディグリーに関する検討状況|文部科学省 (https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/015/attach/1319069.htm)
ダブルディグリープログラムと大きく異なるのは,得られるのは単一の学位であるということです。
しかし,普通の学位とは異なり,海外の大学との共同学位であるので,卒業後に派遣先大学の国で就職しやすくなるなどのメリットが存在します。
また,各大学のプログラムにおける派遣基準を確認しても,ダブルディグリープログラムより英語スコア基準が緩和されているケースが存在しました。
ダブルディグリープログラムだと敷居が高く感じるひとには検討してほしいプログラムです。
ジョイントディグリー制度がある大学
ダブルディグリーほど多くはありませんが,実際にジョイントディグリー制度を設けている大学を紹介します。
立命館大学
ジョイント・ディグリー・プログラム
このプログラムでは,卒業時には立命館大学とアメリカン大学が共同で1つの学位「学士(グローバル国際関係学)(BA in Global International Relations)」を授与します。
このプログラムでは,ダブルディグリープログラムと比較して,英語スコア基準が緩和されており,
「入試出願時にも一定のレベルのスコアが必要だが,1回生終了時までにアメリカン大学が指定するレベルのスコアに到達すればよい」
ということになっています。
プログラム実施時期 | 立命館大学入学時から |
募集人数 | 6名 |
応募資格 | (1)立命館大学国際関係学部アメリカン大学・立命館大学国際連携学科を 第一志望として勉学を希望する者 (2)高等学校を卒業または卒業見込みであること(またはそれに準じるもの) (3)入学試験受験時点での最低スコアを満たしていること TOEFL iBT ®テスト76点以上 IELTS(Academic Module)Overall Band Score 5.5以上 PTEアカデミック51以上 SAT Reading Test Sub-score 30点以上 ACT English Test 25点以上 Duolingo English Test 115点以上 (4)両大学へ問題なく学費を納めることができること (5)高校3年間の成績が優れていること |
要項配布/募集時期 | 9月半ば |
学位 | 立命館大学とアメリカン大学が共同で1つの学位 「学士(グローバル国際関係学)(BA in Global International Relations)」 |
費用 | 立命館大学で学ぶ期間は立命館大学に、アメリカン大学で学ぶ期間はアメリカン大学に、 各大学の学費等を支払う。 |
奨学金 | 立命館サクラ・オナーズ奨学金 立命館大学海外留学チャレンジ奨学金 の利用が可能。 また,アメリカン大学での授業料減免制度も用いることが出来る。 詳細はこちらを参照。 |
参考リンク | 入試要項:https://ritsnet.ritsumei.jp/application/ao/asset/dl/kokkan_JD.pdf JDP概要:http://www.ritsumei.ac.jp/ir/jdp/mission/ |
「大学在学中に絶対に留学したい」「将来海外で働きたい」などと考えている高校生にはぜひ検討してほしいプログラムです。
大学院においてジョイントディグリー制度を設けている大学
もう大学入学してるし,立命館大学のJDPは難しいという人は,大学院生向けのジョイントディグリー制度を設けている大学を見てみると良いと思います。
以下に対象の大学を簡単に紹介します。
大学院生向けのジョイントディグリー制度を設けている大学
特に,京都大学大学院では,複数の研究科においてジョイントディグリー制度を設けています。
さらに,パラレルディグリーという面白い制度を設けている大学もありました。
武蔵大学
パラレルディグリー制度
武蔵大学が実施しているロンドン大学とのパラレル・ディグリー・プログラムは、
留学せずに本学(東京)で4年間、ロンドン大学の科目を学び、試験を受けることで、2つの大学の学位が取得できるものです。
また,IELTS™のスコア7.0 以上を達成し、かつ成績優秀な学生には、3年次の9月~翌年5月まで現地のLSE で学ぶことができる制度 "The General Course" があります。
そのため,現地で学ぶ機会が巡ってくる可能性があるプログラムといえます。
プログラム実施時期 | 入学時から |
募集人数 | 国際教養学部EM専攻の新入生全員 |
応募資格 | (1)国際教養学部EM専攻の新入生であること |
要項配布/募集時期 | - |
単位認定 | 1年間で4科目×4年間=16科目はロンドン大学の科目。 授業は武蔵大学の教員(外国籍含む)が実施。 |
費用 | 武蔵大学とロンドン大学に支払う。 ロンドン大学の学費は4年間で150万円程度 |
奨学金 | 武蔵大学の奨学金を用いることが出来る。 詳しくはこちらを参照。 |
参考リンク | https://www.musashi.ac.jp/faculty/liberalarts/em/pdp/double_degree.html |
まとめ
ダブルディグリープログラム,ジョイントディグリープログラム,パラレルディグリープログラムを設けている大学の紹介をしました。
この記事のまとめ
- ダブルディグリープログラム
- 早稲田大学
- 慶応義塾大学
- 明治大学
- 横浜国立大学
- 立命館大学
- 同志社大学
- 関西外国語大学
- 関西学院大学
- 学習院女子大学
- ジョイントディグリープログラム
- 立命館大学
- 名古屋大学大学院医学系研究科
- 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究所
- 京都大学大学院
- パラレルディグリープログラム
- 武蔵大学
また、ダブルディグリー制度やジョイントディグリー制度を活用したところで、費用を工面するのは難しいと感じる方も多くいらっしゃると思います。ものによっては1000万弱かかりますからね…。
そこで、本サイトでは、給付型奨学金の情報をまとめた記事も公開しています。
情報を多く集めることで、有利な条件で留学しましょう!
また、特にシンガポールへ留学される方は、筆者の留学記も参考にしてみてください。
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