先日、一級建築士の製図試験がありましたね。試験を受けられた方は本当にお疲れさまでした。
筆者も今年の学科試験と製図試験を受けた受験生で、現在そわそわしながら合格発表を待っているような状況です。
まだ記憶が新しいうちに、当日に起きたことを記録しておこうと思い、本記事を執筆しました。
出来るだけ詳述に、生々しく書くことを意識しました。
来年以降、一級建築士試験を受ける方の気休めになればなと思っています。
はじめて受ける試験の様子が、あらかじめ何となくでも分かっていれば、幾分か気分は楽ですよね。
少しでも参考になる部分があればうれしいです。
この記事でわかること
- 一級建築士試験の概要
- 一級建築士学科試験の当日の様子
- 試験当日に意識しておくべきこと
一級建築士試験について
一級建築士になるには、7月に学科試験を受け、それに合格したうえで10月の製図試験に合格する必要があります。
2段構えの難関資格です。
合格率は学科試験が15~20%程度、製図試験が35~40%程度です。
最終的に10%程度の人しか合格しません。下表に近年の合格率を参考に示しておきます。
学科試験の範囲は広く、製図試験は独学での上達が難しいので、学校に通われる方が多いです。
個人的には、学科試験は独学での突破が可能だと思いますが、詳しい内容については後日別の記事で述べたいと思います。
学科試験当日の様子
試験会場は東大駒場キャンパスでした。
試験開始40分前を目安に駒場東大前駅に到着。
既に受験生でごった返していて、駅改札近くまで列が出来ていました。
その列を横目に近くのコンビニに入り、おやつのチョコとゼリーを購入。
その後に校門前に着いた時には、開門して列が動きはじめていました。その流れに沿って歩き、受付を済ませて教室を確認。
最終的に自席に着いたのは試験開始20分前くらいだったかと思います。
席は大教室の中央最前列で、試験監督の目の前。これは絶対にカンニング疑われない良い席だなとか思ってました。
席に荷物を置き、シャーペンなどを机にセッティングしたあと、トイレの位置を確認しました。
試験開始までの時間はiPadにまとめていたノートを開き、計画・環境分野での知識で忘れやすいものを確認していました。
まずは、計画と環境・設備。私としては、あまり落としたくない分野です。
そわそわしながら問題用紙をめくりました。計画は案の定事例が分からない。
都市計画の分野もちょっと不安。今年もだめかもしれないという考えが過りました。
少し凹んだ気持ちで環境・設備に進みました。大体解ける…けど、光の問題が分からないのと、給湯の問題が不安。
あれ…給湯のこれって、試験監督が修正してた"ハイブリット給湯"が誤答なんじゃないか…?じゃなきゃ修正しないでしょ。そんなんで私も1点助かりました。
多少不安が残ったものの、引きずっても仕方ないので、昼休みはしっかり弁当を食べて構造と施工の勉強をしました。
当日、法規はほぼ勉強しませんでした。木三学とかちょっと確認した程度です。
午後一は法規の試験。
1番高得点を見込めて、時間配分が重要な教科なので、この日1番緊張しました。
前半はいつも通り解き進められました。
ですが、後半にいつもとは毛色の違う窓の問題があり、そこに余計に時間をかけてしまいました。
そのせいで見直しの時間を少し削ってしまいました。後半焦りましたが、概ね満足のいく出来でした。
構造・施工は特に時間に余裕があるので、とにかく最後まで諦めずに考えようと思っていました。
私は順番通り構造計算から解く派だったので、問題用紙を1枚めくってすぐに計算を始めました。
幸いなことに計算式をド忘れすることなく計算を終え、次の問題に進みました。
構造は特に奇を衒った問題はないという印象でした。
一方で施工は、こんなん勉強してないし知らんがなとつっこみたくなる問題が多く、一巡したあとはかなりやばいなと思っていました。
二巡目は持てる知識を総動員して選択肢をひとつひとつ潰して行きました。施工はかなりの問題を消去法で解きました。
こうして、何とか学科試験を終えることが出来ました。
何にせよ、健康な状態で最後まで精神的に負けずに解ききったのは大きいと思いました。
学科試験当日 気を付けること
私はこの試験を受けた日に、日建学院の採点サービスで合格見込みであることを知りました。
また、9月の学科試験合格発表を確認して、実際に合格していました。
今回、良い結果だった要因として、当日につまらないトラブルがなかったことがあると思います。
忘れ物をして余計に焦ることもなければ、遅刻することもありませんでした。
この教訓を「試験当日気を付けること」としてまとめるとこんな感じになります。
試験当日気を付けること
- 十分に余裕をもって試験会場に着くこと。30分前だと門も開くのでちょうどよい。
- 筆記用具は複数用意しておくこと。
- 精神を落ち着けられる参考書やノートを持っておくこと。
- 教科ごとにきちんと切り替えること。
- 最後まであきらめないこと。
どれも当たり前のことですが、真面目に準備して万全の状態とすることが何よりも大切だと思いました。
コメント